勧めてもらって
『限りある時間の使い方』を読んだ!
と言ってもまだ前半。
後半に行く前にここで
好きだった箇所をまとめてみたいと思う。
とにかく前半で
語られているのは「時間」
そして「人生」をどう捉えるかということ。
人間の一生は約4000週間らしい。
本では衝撃的事実として
語られていたが
正直よくわからん。
想像もつかない。w
でも宇宙の歴史からすると
だいぶちっぽけらしい。w
「我々はみんなもうすぐ死ぬ」
と言われている中で
生産性ばかりを重視して
とにかく限られた1日の中になんとか
仕事を押し込めようと必死になる。
でもそうしても
忙しさから解消されることは
絶対にない。
問題の根っこにあるのは
そもそも
「時間が限られている」という事実だと
この本は言う。
やっぱり人は時間に支配されている。
面白かったのはこんな例。
ある哲学者の言葉だが、
人は幼稚園に行くと
小学校への進学の準備をしろと言われる。
小学校に行くと中学校への進学の準備をしろと言われる。
中学校へ行くと高校への進学の準備をしろと言われる。
高校へ行くと…
と言うように、顔の前にぶら下がった人参を追いかけるロバのような生き方を強いられている。
誰もここにいない。誰もそこに辿り着けない。誰も人生を生きていないんだ。
確かに、受験をしてやっと学校に入ったと思ったら
今度は次の受験の準備。
「今」のために行動する。と言う視点は持てないし、
持ったところで「将来のために」と言う言葉の前には
なんだか弱く写ってしまう。
でもこの本で言っているのは、
将来と同じくらい、「今」も大事であること。
なぜなら人の命は有限であり
また周りの人の命だって同様に有限であって
今ここに存在していることだけで
奇跡と言えるのだから。
これは親が子供を育てる時にも言える話で
一般的な教育論は
多くの場合
これをやったらこういう大人になれますよ
とか
これをやったらこんな力が身につきますよ
と言うように
子供の将来のために役立つことを語る。
確かにこれに疑う余地もなかった。
でもこの本で言うのは
その行為自体だって
子供を自分の道具として
使っているのではないかという
不都合な事実。
子供の目的とは本来
まさに子供でいることであるはずなのに
純粋にそこに存在しているのに
時間を有効活用しようと頭を働かせて
将来に不安を感じなくて済むように
あれこれ子供にやらせて
「自分の」心の平穏を得ようと
していただけだったんじゃないかって
著者はいうんです。
「今を生きる」
よく言われる言葉だけど
実際それが何かよくわかんなくて。
でもこの例で
だいぶクリアになった気がします。
私はとにかく焦るし
ありがたいことに
人脈や環境に恵まれているからこそ
「与えられた環境を活かしきれていない。」
「自分の行動はまだまだ足りない。」
って思って
焦燥感でいっぱいになる。
それで、こける。
いつものパターンが見えてきてしまってます。
だからこそ、
「今」に集中するって大事だな。と。
フログを書いてる「今」にも
集中することをここで宣言しときます笑。
心に残った言葉TOP2を紹介。
まず一つめ。
「ほかにも価値のある何かを選べたかもしれない」という事実こそが
目の前の選択に意味を与える。
昨日の投稿にも書いたけど
私は特に自分の中にいっぱい自分がいるから
Aを選択しても
「Bの方がよかったんじゃないの〜?」って
耳元で囁く私がいる。
だからこそ
いつも自分の選択の
脆弱性だって見えてるし
矛盾と葛藤を抱えている。
でもほかにも価値のある何かを選べたかもしれない。
という中であえて意識的にそれを選んだということ。
目の前に起こることを
自分自身で選び取った結果と受け止めて
他の可能性を全て断念して
目の前のことにコミットする。
それを「捨てる喜び」というらしい。
そして二つめは
高みを目指して努力するためには、
努力の対象となる何かに
比較的永続的な方法で腰を据えなければならない。
これまでメンバーの入れ替わりがあって
一人になって
それでもやると決めて
と言った時、
もちろん自分自身の責任で
プロジェクトを回していくんだという
前向きな気持ちもあったけど
同時に
私は過去の私に囚われて
環境を変えるのを恐れているだけなんじゃないか?
って自分に懐疑的になる気持ちも
同時にあった。
でも今は
それでも一人を選択し
加賀に残ることを決意したことは
意味のあったことだって言える。
意味とかではないかもしれない。
そこにただ
私の決断があって
その意味を
今の私が意識的なものにしている。
今はメンタルが強いフェーズに入ってるから
こんなことを言えるのかもしれない。
すぐに弱音を吐いてるかもしれないけど
でも、
腰を据えることを決めて初めて
見えてきた景色もあった。
よく
「もっと勉強してからやればいいじゃん」
「いつだってできるんだから時期が来てからでいいじゃん」
って言われる。
でも私は考えて考えて考えて
結局何にもできないタイプって
自分でもよくわかる。
だからこそ
私が完璧な状態を求めると
死ぬまで完璧な状態なんて気やしないこともわかる。
だから
どんなに険しく見えても
無謀だって言われても
これが私のスタイルよって
胸を張って
軽やかに雄々しく
進んで行きたいなって思う。